南仏コートダジュール在住の日本人。藍の万年筆で描かれる独自の絵は不思議な魅力を放つ。個展で展示される100点ほどの絵はほぼ完売。アメブロのヨーロッパ部門で有名なブロガーでもある。
<南仏ネコ絵巻>ではフランスのネコにまつわるグッズやよもやま話をイラストとともに紹介します。
「フランス絵巻」
南仏に戻って参りました。
パリの空港から、ニース方面に乗り継ぐと、急に、日本人がいなくなります。この数か月間、日本人に囲まれた環境で、自分が日本人だと意識する事は無かったのに、“周囲が皆、異国人“の環境に身を置いた途端、自分は日本人だという意識が蘇ります。
大根でタトエれば、大根おろしになっている時と、おでんになった時では、大根の意識が変わるようなもの……ヨーワカラン。
日本にいる自分も、外国で異人の中にいる自分も、まったく同じ自分なのに、外の環境が変わると、日本人DNAがONになるんですよね。
その点、猫は、海を越えても猫。何も変わらない。シャム猫は日本でも仏国でもシャム猫、ロシアンブルーもそのまんま、エキゾは何処にいてもエキゾチック。
ただし、国変われば、食変わる。今月号は、仏国の猫グルメ事情をお届けします(長い前置きだったね~)。
日本では、猫=魚好き、ってことになってますよね。国民的漫画・サザエさんでも、“お魚くわえたドラ猫、追っかけて~”とあるように、“猫は危険を冒してまで魚を食べたい動物“であることが前提となっています。
しかし、日本人が仏人家庭に育つと、朝食はバゲットとカフェオレになる、のと同じように、猫も、仏人家庭に育てば、こーなるのであります。
仏版キャットフードで、“仏猫は日常、何を食ってるのか?”をコーサツしてみましょう。
まずは、日本の猫も定番のチキンは、仏国でも定番。
次に、日本の猫は一生、食べることはないだろうコノお肉。
“牛肉(Boeuf)”は一般的。プロテイン効果で日本の猫と筋肉に差が出たりして。
右画像の一番上“FOIE=レバー”。フォアグラの国は、肝臓系はオテノモノ? レバーを摂取している仏猫は、日本猫に比較して貧血が少ないとか……(ウソです)。
お魚類ですと、サーモン、鱒、鱈(白身)。
ツナに、海老を混ぜてあるバージョンもアリます。
仏国は、鶏より七面鳥のほうが安かったカモ。
“テリーヌ仕立て”もございます。
ウエットタイプは、ワテの夕飯にもイケソーな…。
“フレンチはソースが命”を物語るシリーズもありました。
変わった路線では、猫用スープ!
これ(小魚のフリット)に至っては、猫と一献やれそーですな!
以上、仏猫グルメ事情、現場からお届けしました。