前回は『ねこと、紙ものと、本を愛する人達のためのイベント』の様子をお伝えしましたが、今回は会場内にて同時に催されたワークショップ“活版deねこノート”について書いてみたいと思います。
こちらは自分で選んだ好きな猫イラストを、その場で活版印刷してオリジナルのリングノートを作ることができるという体験型ブース。活版についての知識がなくてもプロの優しいお兄様方が親切に教えてサポートしてくれるので誰でも安心! と言っても初めてのことなのでドキドキしながら行ってみました。
まずはお好みのイラストと、印刷したい紙のタイプを選びます。
これは楽しいのと同時に選ぶ数や紙との組み合わせに悩まされ、本当は全部作ってみたいけれどさすがに難しいので泣く泣く絞り込みました…。
イラストと紙が決まったら、印刷機の丸い部分にインクをローラーで均していきます。そしてイラストの版と紙を機械にセッティングして圧力を加えていきます。私の場合は少し力が足りずスタッフの力をお借りしましたが、綺麗に刷れるまで確認しながら進めてくれます。
表紙に印刷ができたら今度はノート作り(製本)です。今回のイベントでは何とリングまで好きなタイプを選ぶことができました。シルバーだとクール、ブラックは全体が締まってカッコよく、ゴールドなら上品な印象。
機械が変わって、まだ輪になっていない状態のリングを固定して、表紙と中のノート紙と裏表紙の位置を整えてからリング穴に通します。通すことができたら機械の手前から奥に移して、後はリングを丸めていきます。力を加えすぎると潰れて円状ではなくなってしまい、ノートがスムーズに開かなくなってしまうので少しずつ緊張しながらの作業となりました。
そしてついに“活版deねこノート”が完成! 優しく頼もしいお兄様方のおかげで無事に作ることができました。
更にもう一つ、もっとシンプルな形でしおりを作ることができる活版体験もしました。こちらは左上の枠に合わせて印刷用の紙を置き、セッティングしてあるイラスト&文字の入った樹脂版に右隣のインクをローラーで塗っていきます。
樹脂版の左右にはレールが敷いてあり、イラストと文字だけにインクが付くように準備してくれてありました。塗り終わったらレールを外して2つに折りに畳んでプレス機に通します。機械のハンドルをくるくると回して圧をかけるのですが、女性の力でもなんの問題もなく回すことができます。
プレス機をゆっくりと通し終わると“NIBOSHI”タイトルの本を読む猫さんの可愛らしいしおりが出来上がったのでした!
初めての活版体験にあたり教えてサポートして下さった皆様、撮影にご協力下さいましたお客様と生藤由美先生、本当にお世話になりありがとうございました。